取組概要

はじめに
コウノトリの野生復帰プランを推進する上で、コウノトリの餌となるドジョウやフナ、カエルなどの生き物が豊富に棲む自然環境の再生が重要な課題であった。
兵庫県並びに豊岡市は、その為のいろいろな施策に取り組んできた。
中でも田んぼの自然再生は重要課題で、「コウノトリと共生する水田づくり」が推進された。
農薬、化学肥料依存の慣行稲作から、無農薬または減農薬で、化学肥料を使用しない環境創造型有機稲を普及させるものであった。


河谷営農組合での取組み経過

平成15年
・「コウノトリと共生する水田づくり事業」により水田ビオトープに取り組む。(水田面積:91アール)
・兵庫県並びに豊岡市が主催した「コウノトリと共生する水田づくり」学習会参加。民間稲作研究所の稲葉所長などから先進的な有機稲作の実践について学んだ。
・学習会は、平成17年までの3年間で、有機稲作のほか、生きものを育む田んぼの働きについて各界の研究者から多くを興味深く学んだ。

平成16年
・コシヒカリの無農薬栽培(32アール)に取り組む。

平成17年
・豊岡農業改良普及センター、JAたじまが中心になって「コウノトリ育む農法」の定義、栽培暦を作成。
・「コウノトリ育む農法」によりコシヒカリを栽培。無農薬栽培(32アール)、減農薬栽培(405アール)
・冬期湛水(336アール)に取り組む。
・その結果、平成17年11月11日、1羽のコハクチョウが冬期湛水田に飛来。
・以来、たくさんのコハクチョウが飛来し、美しい訪問者に感動。六方田んぼの新たな冬の風物詩となった。

平成18年
・河谷営農組合の水稲のすべてを「コウノトリ育む農法」で栽培。
・酒米「五百万石」の無農薬栽培開始(245アール)

「コウノトリ育む農法」の定義

おいしいお米と多様な生きものを育み、コウノトリも住める豊かな文化、地域、環境づくりを目指すための農法(安全なお米と生きものを同時に育む農法)

「コウノトリ育む農法」の要件

共通項目 努力項目
環境整備 化学農薬削減
・無農薬タイプ(栽培期間中不使用)
・減農薬タイプ(当地比7.5割減→コシヒカリ)
(当地比6.5割減→酒米)農薬を使用する場合
→普通物魚毒性A類
化学肥料削減
→栽培期間中不使用
種子は温湯消毒
畦草管理
魚道、生きものの逃げ場の設置
抑草技術の導入(米ぬか、その他)
生きもの調査
水 管 理 深水管理
中干し延期
早期湛水
冬期湛水
資源循環 堆肥、地元有機資材の活用
そ の 他 ブランドの取得
有機JAS
ひょうご安心ブランド
コウノトリの舞

 

栽培技術

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